自分でできる!エンジンオイル交換(下抜き)の方法とポイント
エンジンオイル交換は、車の調子を維持するために欠かせないメンテナンスの一つです。オートバックスやイエローハットなどのカー用品店、ガソリンスタンドなどで交換を依頼することもできますが、車を頻繁に使用する方ほど自分で交換することでコストを抑えられ、愛車への理解も深まります。
「でも、自分でやるのは難しそう……」と思うかもしれませんね。確かに、手順や工具の準備が必要ですが、一度覚えてしまえば意外と簡単です。本記事では、自分でできる**「下抜き」でのエンジンオイル交換方法**を詳しく解説していきます。
エンジンオイル交換の方法は「上抜き」と「下抜き」の2種類
エンジンオイルの交換方法には、大きく分けて**「上抜き」と「下抜き」**の2種類があります。
- 上抜き:専用のオイルチェンジャーを使い、オイルレベルゲージの管からオイルを吸い上げる方法。簡単に作業できるが、オイルパンの底に残る汚れを完全に排出できない場合がある。
- 下抜き:エンジン下部にある**ドレンボルト(ドレンプラグ)**を外し、オイルを抜く方法。少し手間はかかるが、オイルエレメント(フィルター)の交換も同時にでき、オイルをしっかり排出できるのがメリット。
今回は、よりしっかりとオイルを交換できる**「下抜き」**の方法を解説します。
エンジンオイル交換(下抜き)の手順
① 準備(必要な道具を揃えよう)
エンジンオイル交換に必要なものは以下の通りです。
✅ 新しいエンジンオイル(車種に適したものを用意)
✅ オイルフィルター(オイルエレメント)(必要に応じて交換)
✅ ドレンパッキン(交換推奨)
✅ オイル受け皿(オイルドレンパン)
✅ ジャッキ&ジャッキスタンド(ウマ)(車を持ち上げて固定)
✅ ソケットレンチorメガネレンチ(ドレンボルトを外す)
✅ オイルじょうご(漏れ防止)
✅ 使い捨て手袋やウエス(汚れ防止)
🔹 事前準備
- 暖機運転を5分ほど行う(オイルを柔らかくし、抜けやすくする)
- フィラーキャップ(オイルの注ぎ口)を緩める(オイルの流れをスムーズに)
- レベルゲージを少し抜く(エンジン内の圧を下げる)
🚨 注意点
エンジン直後はかなり熱くなっているため、火傷に注意してください!
② 車をジャッキアップして作業スペースを確保
次に、車を持ち上げて作業スペースを作ります。
- 平坦な場所に車を停める(坂道や砂利道は危険!)
- ジャッキアップポイントを確認(車種ごとに異なるため取扱説明書で確認)
- ジャッキで車を持ち上げる(タイヤが少し浮く程度まで)
- ジャッキスタンドを使い車を固定する(安全のため必須!)
- 万が一のため、外したタイヤを車の下に置く(挟まれ防止)
🚨 注意点
ジャッキだけで車の下に潜るのはNG!ジャッキスタンド(ウマ)で必ず固定してください。
③ ドレンボルトを外し、古いオイルを抜く
ジャッキアップが完了したら、オイルを抜いていきます。
- オイル受け(ドレンパン)をドレンボルトの下に設置
- ソケットレンチでドレンボルトを左回しに緩める
- 手で回してドレンボルトを完全に外す(勢いよくオイルが出るので注意)
- 完全に抜けるまで数分待つ
🚨 注意点
- オイルが熱い状態だと火傷の恐れがあるため、軍手やゴム手袋を着用すると安心です。
- ドレンボルトにはパッキン(ワッシャー)が付いているので、新しいものに交換しましょう。
④ ドレンボルトを締める(トルク管理が重要!)
新しいドレンパッキンを取り付けたら、ドレンボルトを締めます。
- 手でボルトを仮締めする
- ソケットレンチで適正トルクで締める(締めすぎ注意)
- 適正なトルク値は「車種名 ドレンプラグ トルク値」で検索
⑤ オイルエレメントを交換(必要に応じて)
オイルエレメントも交換する場合は、ここで作業を行います。
- オイルフィルターレンチで緩める
- 手で回して外す(オイルが垂れるので注意)
- 新しいエレメントのパッキン部分に軽くオイルを塗布
- 手締めで3/4回転締める(締めすぎNG!)
⑥ 新しいオイルを入れる
車をジャッキから降ろし、水平に戻してからオイルを注ぎます。
- オイルフィラーキャップを外し、じょうごをセット
- 指定量のオイルをゆっくり注ぐ
- エンジンをかけて暖機運転し、オイルを循環させる
- オイルレベルゲージで量を確認し、適量に調整
🚨 注意点
オイルを入れすぎると燃費悪化やエンジン不調の原因になるため、レベルゲージを見ながら調整しましょう。
エンジンオイル交換の目安は?
一般的に、エンジンオイルの交換目安は以下の通りです。
🚗 交換サイクルの目安
- 走行距離:3,000km~5,000kmごと
- 期間:3~6か月ごと
🔹 オイルフィルター交換の目安
オイル交換2回に1回の交換が推奨されます。
これでエンジンオイル交換(下抜き)の作業は完了です!
「思ったより簡単そう!」と感じた方は、ぜひ挑戦してみてください。自分で交換すれば維持費を節約できるだけでなく、車への愛着も湧きますよ!
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